夜と霧(みすず書房)
著者:ヴィクトール・E・フランクル(定価:本体1700円+税) ―ナチスの強制収容所を生き延びた精神科医フランクルが、極限状況の中で人間がいかに希望を見出し、意味を探し続けるかを描いた名著です。飢えや暴力、死の恐怖が日常化する非人間的環境の中で、彼は「生きる意味を問う姿勢」こそが人間を支える力であることを見いだしました。本書はその体験に基づく記録であると同時に、心理学的洞察を備えた思想書でもあります。刊行以来、世代や国境を超えて読み継がれ、いまもなお生きる力を与え続けています。