『インサイドアウト』――20年にわたる内なる子どもとの対話が書籍化
andnpは、作家/詩人・雛瀬ななの20年にわたる記録をもとに、インナーチャイルドを見出すまでの内的旅路を描いた書籍『インサイドアウト』を、2026年に刊行いたします。
本書は、雛瀬が綴ってきた個人日記『Drop+Kiss…+』をもとに構成された一冊です。病と喪失を経て、愛や自己を超えたものを追い求めた一人の女性の魂の軌跡を辿る真実の物語となっています。
本書が届ける3つのメッセージ
『インサイドアウト』は、以下の三つの読者層に向けて書かれました。
1. インナーチャイルドを抱える当事者、その家族・パートナーへ
雛瀬ななは幼少期の深い心的傷によって、自らの内なる子どもを見失いました。『Drop+Kiss』は、その喪失と向き合い、内なる子どもを取り戻すまでの20年にわたる記録です。未来が見えず、出口のない日々の中で彼女が綴った言葉は、いままさに答えのない現実を生きる人々にとって、自らの内面と対話するための小さな手がかりとなるはずです。
苦しむ本人はもちろん、共に寄り添う家族やパートナーにとっても、理解と共感への架け橋となる一冊です。
2. 臨床現場の専門家・児童心理の研究者へ
インナーチャイルド、解離性同一性障害、複雑性PTSDといった主題に関しては、社会的関心の高まりとともに数多くの研究が蓄積されていますが、当事者が自らの言葉で20年間綴った1000万字にも及ぶ記録は極めて希少です。
本書はその膨大な日記に加え、本人の同意と開示請求により得た700ページ超の医療カルテをもとに構成されています。そこには診察・カウンセリングの全記録が網羅されており、医師や臨床心理士による詳細な所見が残されています。これらを客観的な資料として随所に引用し、主観的な語りと臨床的視点を交差させることで、より立体的なケース理解を可能にしています。
臨床支援の実践・教育・研究において、貴重な一次資料となりうる内容です。
3. 霊的な探求者へ
雛瀬の生は、単なる心理的回復の物語にとどまらず、魂の深部に迫る探求の軌跡でもありました。心理的トラウマ体験が精神的成長をもたらすという概念――心的外傷後成長(Post Traumatic Growth:PTG)――は近年注目を集めていますが、雛瀬自身も苦痛と喪失の只中で、それらを通じて内的な変容を遂げていきました。
彼女が見出したものは、「癒し」だけではなく、自己を超えた何か――存在の意味や他者とのつながり、そして祈りにも似た沈黙の気配でした。本書は、心理を越えて霊的な深みへと至るプロセスを記録した、現代的なスピリチュアル・ジャーニーの一つでもあります。
2026年1月以降、全国書店および主要ネット書店および自社販売サイトにてお買い求めいただけます。
詳細な情報は、追って公式サイトおよび各種メディアにてご案内いたします。